裕司:(M)俺は御蔭裕司。今日からこのごく普通の私立光稜学園に通う・・・んだけど・・・(ON)うぅ・・・なんで迷った、俺。っていうか、この学校広すぎ・・・

   (SE)バタバタバタ・・・

裕司:ん?

敦士:いい加減にしろ!!チャイム鳴るだろーが!ベル席アウトになったらどーすんだッ!

瀞 :アンタがさっさと観念しないからでしょ!!僕から逃れられると思ったら見当違いもいいとこだわ!

敦士:ふざけンな!!

裕司:あ、あの・・・

敦士:悪ィ!見て分かる通り、オレ急いでるから!!

   (SE)バタバタバタ・・・(大きくなるの(瀞)と小さくなるの(敦士)を重ねる)

裕司:・・・・・・(M)何があったんだろう・・・(ON)あ!

瀞 :あら?見ない顔ね?ま・この学校で知らない人なんていっぱいいるけど。

裕司:(M)キレイな人だなぁ・・・って言うか、背デカっ(ON)職員室って、どこでしょうか?

瀞 :職員室?それなら、この廊下真っ直ぐ行って、左に曲がって、突き当たったら右に・・・

裕司:(M)この校舎ってそんなに複雑なの!?

瀞 :わかった?

裕司:え?あ、はい!ありがとうございました。

   (SE)パタパタパタ・・・

敦士:おい。そんなにこやか〜に手ぇ振ってないで、本当のこと教えてやれよな。

瀞 :やぁだ。そんなのじゃつまんないじゃないw職員室の目の前で職員室どこか聞かれたからには、遠回りさせて・・・ね?

敦士:鬼かお前は。いたずらも程々にしろよ・・・

瀞 :さ〜てっとv敦士くんはそんなこと言ってる場合かな?

敦士:・・・・・・っ

   (SE)ドタバタバタバタドタ・・・





裕司:御蔭裕司です、よろしく。

   (SE)ガタン(椅子に座る音)

瀞 :あらあら・・・さっきの子じゃない。

裕司:あ、さっきはありがとうございました。

敦士:お前、本当にお疲れさん。

瀞 :(M)・・・全く気付いてないのね・・・

敦士:オレは椎名敦士だ。こいつは時枝瀞。

瀞 :ちなみに男だからね。

裕司:えぇ!?(小さく)気付かなかった・・・。

瀞 :瀞ちゃんって呼んでもいいわよ〜v

敦士:初対面でリアクションに困ってるだろ。

裕司:・・・・・・キレイナンデワカンナカッタデス・・・・・・

瀞 :(ムッ)何よ、その中途半端な反応は。

裕司:(焦り)あ、敦士くんも可愛いですよね。

敦士:なっ!

瀞 :でしょ?女装したら絶対似合うわよねー?

敦士:んなわけないだろ!

裕司:・・・・・・それは同意しかねます。

瀞 :イメージ湧かないからでしょ?やったらわかるわよ!

敦士:HR中にやめろぉ!!

裕司:(M)俺は御蔭裕司。今日からこのごく普通の私立光稜学園に通う・・・訂正します。

   私立光稜学園・・・かなり変な学校のようです。



THE END